中学受験とプログラミング


グローバル社会において、プログラミング能力はすべての人が身につけなければならない一般教養といわれています。

グローバル時代に必要なプログラミングのカ

 インターネットの発達で急速にグローバル化か進んだ現代‥・。世界との関わりなしには生きていくことができません。このグローバル化に対応するために、語学とプログラミングの重要性を挙げる識者がたくさんいます。

プログラミングは現代社会に必要な言葉

 プログラミングを簡単に説明すると「コンピュータやロボットにさせたいことをコンピュータがわかる言葉で書<こと」となります。現代のほとんどの機器はマイコンという小さなコンピュータを搭載したプログラムによって動いています。テクノロジーが普段の生活に浸透している社会で、プログラミングは最大の道具です。プログラミングを知らないということは、生活を豊かにするためのサービスを生み出す能力がないことを意味するからです。

プログラミング教育はすべての人に必要な教育

 「プログラミングは理系の人のもの」という考えは大きな誤解です。現代では、経営でも市場分析でもコンピュータの力を借りずにはいられません。営業や流通、あらゆるサービスの裏側でプログラムが動いているからです。アメリカでは、すでにプログラミンブスキルがないと大学を出ていないとみなされる時代が来ています。社会のグローバル化に合わせ、日本でも子どもたちが語学と同等の関心をプログラミングに寄せるよう、大人たちが導いていく必要があります。

 


子ども向けのプログラミング言語Scratchを開発したマサチューセッツ工科大学のレズニック教授は、プログラムを学習することで上に示すようなスキルを身に付けられると語っています。

 

プログラミング教育は決してプログラマーを育成するための教育ではありません。子どもたちにとっては「現代の読み書きそろばん」とも言える必要不可欠なものなのです。

 

プログラミング教育を早く始めた国では大きな成果があがっていますが、日本は遅れています。

 国内では、2012年の新学習指導要領より、中学校の「技術科」において「プログラムによる計測・制御」が必修科目になりました。

 しかし、海外はもっと進んでいます。イギリスでは5歳から16歳までの全児童生徒にプログラミングの学習が義務化されており、韓国では2015年3月の新学期から中学校、2017年3月から小学校の正規教育課程としてソフトウェアを教えることが決定しています。

 

 早くからプログラミング教育を強化してきたイスラエルがNASDAQ上場企業数でアメリカに次ぐ2位になったり、欧州の中でもプログラミング教育が盛んなエストニアでSkypeが作られるなど、プログラミング能力は給与や国力と結びつくとまで言われるようになっています。

 

ロボットを使ったプログラミング教育は、興味と関心、動きのリアルさで小学生に特に有効です。

 

プログラミング教育の中でも、特にロボットを使ったプログラミング教育は小学生に人気があります。プログラミングの結果が可視化される面白さがあり、動きが擬人的でかわいいからでしょう。プログラムを間違うと鳴りっぱなしになったり転んだりするので、試行錯誤をするための題材として最適なのです。

2040年のグローバルリーダーへ

 21世紀に入り、米国シリコンバレーが世界を変える中心となりました。フェイスブック、グーグル、アップル、・・・。これらの会社はプログラミングを基礎として、これまでのモノやサービスを一新する商品をつくったのです。

 そして、今後人工知能、loT(モノのインターネット化)がこの変化を加速し、世界を動かす鍵となります。

 この時代には、「プログラミング×モノづくリ」力が成功のカギ。グローバルリーダーに必須の力になるのです。「もののしくみ研究室」は、子どもが時代を変える起業家のように、様々な新しいプロダクツを生み出す経験と、理数基礎力、想像力などを構築します。

 人工知能、loT全盛時代となる2040年のグローバルリーダーを目指すすべての子どもたちに自信をもっておすすめします!

 

一橋大学大学院特任教授

東京医科歯科大学グローバル教育アドバイザー

福原 正大

 

 


21世紀型スキルを身につけなければ、子どもたちにも日本にも将来はない

これからの時代を生き抜く力の習得は、大学入試改革にも通じる大きな課題です。

大学入試改革も同じ理念

 2011年8月のニューヨーク・タイムズに、「2011年にアメリカの小学校に入学した子供たちの65%は、大学卒業後、今は存在してい

ない職業に就く」(キャシー・デビッドソン)という衝撃的な記事が掲載されました。確かに、IT関係の職業などは親の世代が学生だったころには存在していませんでした。社会の変化のスピードが当時よりも早くなった今、変化はこれまで以上です。生産年齢人口の急減とグローバル化という厳しい現実からも目を背けることはできません。未来を生き抜<ために、どんな時代にも通用する「本物の力」を身につけることが重要になってきています。

 

 では「本物の力」とは何でしょう。また、それを身につけるにはどうすればよいのでしょうか。この答えは、文科省が出した、大学入試のあり方を大き<変える「高大接続改革実行プラン」の理念に見ることができます。改革プランにはセンター試験の廃止と2つの「新テスト」の創設などが明記されていますが、ポイントとして押さえておかなければならないことは、新テストにおいて現行の教科・科目の知識を越えた「思考力・判断力・表現力」を重視し、大学の個別入試でも主体性・多様性・協働性をみるために「小論文、面接、集団討論、プレゼンテーション」などが課されるようになることです。今までのような知識偏重の学習では対応はできなくなります。「自ら課題を発見し、その解決に向けて探求し、その成果を表現することができる」ということが、これからのグローバル時代を生き抜くための力として求められるようになったのです。

 

21世紀型スキルとロボットプログラミング教育

 「生き抜<力」を端的に説明する言葉があります。それは「21世紀型スキル」です。これはマイクロソフトやインテル、メルボルン大学などが2009年にプロジェクトを立ち上げて、研究を続けている「21世紀に必要とされる能力」のことです。グローバル化社会を生きるために世界共通で必要となる力と言われ、「批判的思考力」、「問題解決能力」、「コミュニケーション能力」、「コラボレーション(チームワーク)能力」、「自立的に学習する力」など4カテゴリー、10のスキルとして定義されています。日本では以前中央教育審議会が「生きる力」を定義していますが、21世紀型スキルはこれにテクノロジーを活用する力をつけたものだと考えでよいでしょう。

 

 ロボットプログラミング教育は、この21世紀型スキルを身につけるのに最適な方法と言われています。その理由は、下記に青で示した6つのスキルを同時に身につけられるからです。

 この流れを受け、世界最先端IT国家創造宣言(2014)に高等・中等教育段階でのプログラミング学習の充実が明記されたり、日本再興戦略でも「産学官連携による実践的IT人材を継続的に育成するための仕組みの構築」が政府方針として盛り込まれました。

 

<21世紀型スキル>

思考の方法

 ・創造性とイノベーション

 ・批判的思考、問題解決、意思決定

 ・学び方の学習、メタ認知

 

働く方法

 ・コミュニケーション

 ・コラボレーション(チームワーク)

 

 働くためのツール

・情報リテラシー

・ICTリテラシー

 

世界の中で生きる

・地域とグローバルのよい市民であること

・人生とキャリア発達

・固人の責任と社会的責任

 


中学受験の勉強はいつから?必要な勉強時間は?

成功する中学受験スケジュール

 

 

【勉強時間】

 

小学校では受験対策の授業は行わないため、各家庭で受験対策に取り組みます。


勉強方法として、参考書を用いた自習、親の指導、通信教育、塾(進学塾、学習塾)に通うなどの方法があります。模擬試験や過去問による学力の把握や傾向と対策の研究も重要です。

 

塾や予備校への往復時間も考慮して、家庭学習とのバランスを図るようにしましょう。やみくもに勉強時間を増やすのではなく、できるだけ短い時間で最大限の効果を出す勉強を目指しましょう。

 

受験期(小学校5~6年生)の家庭学習の時間は1日当たり約2~3時間という家庭が多いようです。
 

 

実際の勉強時間は家庭学習の時間に塾での学習時間が加わります。子どもに過度な負荷をかけてしまい、「燃え尽き症候群」に陥らないよう気を付けてください。

 

 

 

【勉強スケジュール】

 

では実際に、受験勉強のスケジュールを見ていきましょう。ある塾の学習スケジュールを以下に示します。

 

 

  • 4年生
    4年生は主要2教科である算数と国語の基礎を固める時期です。
    算数は夏までに4年生学習内容を全部学び、秋から5年生の学習内容に入ります。

    国語は秋から言葉や漢字、文法に加え、長文読解に取り組みます。
     

  • 5年生
    小学校の算数の学習内容を5年生までに全部学びます。理科・社会の学習がスタートします。5年生からいよいよ本格的な受験勉強が始まります。
     

  • 6年生
    4年生と5年生で培った基礎力をベースに、応用力を養う時期が6年生です。過去問題に積極的に取り組み、得意分野の強化及び弱点分野の克服を図ります。

 

 

【大事なこと】

 

受験勉強をしながら志望校を決めていくことになりますが、その際、親子で十分に話し合いましょう。


中学受験は1つの通過点に過ぎません。中学受験を突破した子どもたちは、中学校、高校と学習を継続する必要があるのです。
受験勉強をきっかけに、子どもがしっかりとした学習習慣を身に付けられるようにしましょう。

 

中学校ごとによくでる単元、難易度、問題量などは全く異なります。
志望校に合格するためには、志望校の傾向に対応した対策を行うことが重要です。